新着情報

2017.06.19

6月1日より藤沢市の検診が始まりました。

ご予約は、お電話、窓口にて承っております。

当院でのご予約お待ちしております。

湘南藤沢おぬき消化器クリニック

2017.05.25

第37回 神奈川消化器内視鏡技師研究会に参加してきました。

先日、第37回 神奈川消化器内視鏡技師研究会に参加してきました。その中で、いくつか興味関心を持った研究発表がありましたのでご紹介いたします。

 

~大腸内視鏡挿入困難症例に対しての用手圧迫法の工夫について~

内視鏡挿入時の用手圧迫とは、内視鏡が進みにくい場合に、内視鏡がたわむ部位や先端部分を体外的に腹壁から押さえて内視鏡を進めやすくする介助法です。

屈曲の強い腸管の過伸展や癒着を伴う場合、また短縮が難しい場合などの挿入困難例に対しての用手圧迫はとても難しく、モニター画面をみて確認しながら行っていてもうまく用手圧迫が出来ず、内視鏡がスムーズに進まず苦痛を伴ってしまうことがあります。看護師は効果的な用手圧迫を行うためにも大腸の解剖と、内視鏡の挿入位置や形状をイメージし、圧迫する部位や手の置き方、力加減などポイントになる点を理解していく必要があると感じます。また、日々の経験の積み重ねと、施行者である医師とのコミュニケーションが大切になると感じます。

発表の中であった婦人科手術の癒着症例や胃癌などの上腹部手術症例、肥満型の体型症例に対しての用手圧迫法の工夫は、とても貴重な学びとなり今後の検査介助に活かしたいと思いました。その内容を少し紹介させて頂きます。婦人科手術の癒着症例では恥骨の上を指先で背中側に押し、上腹部手術症例では創部を指先で背中側に押すことで効果が得られるそうです。また、肥満型の横行結腸では両手の平で臍上腹部を背中側に抑え込むか、効果がなければ上腹部を上下から挟み込むことで有効な用手圧迫を行うことが出来るそうです。

効果的な用手圧迫は、内視鏡の挿入を助け時間短縮にも繋がり、さらに患者さんの苦痛を緩和させるため、介助に入る看護師は技術の習得が出来るよう日々努力していく必要があると感じました。

 

~内視鏡介助者の新人教育の技術・知識向上の工夫~

こちらの表題に関する沢山の研究発表があり、内視鏡検査説明をマニュアル化している所、技術チェックリストを活用し実施・評価している所など、参考になる点がいくつかありました。

当院でも内視鏡介助未経験の看護師に対し、マニュアルに基づいた指導及び、注意事項の口頭指導、一人ひとりの技術の習得状況に合わせた段階的な指導を日々行っております。また、検査前の事前説明に関しては受付を含め全スタッフが説明出来るように繰り返し指導を行っております。

患者さんが安心して安全・安楽に検査を受けられるように、スタッフ全員で連携をとり介助していく必要があると感じます。そのためには、安全で安心できる環境づくりや専門的な知識・技術の習得が必要になると思います。限られた業務時間内での指導の難しさもありますが、内視鏡介助に携わる看護師全員が専門知識や技術の向上につながるよう日々自己研鑽し、努力していく必要があると感じました。

今回の研究会で得た学びを、今後に活かしていきたいと思います。

 

湘南藤沢おぬき消化器クリニック

主任看護師 森山 優子

2017.05.22

第39回日本消化器内視鏡学会総会 その3

※内視鏡医の客観的な技術評価基準ADR(Adenoma detection rate)の向上を目指して

 

近年、大腸内視鏡での検診が叫ばれる中、内視鏡医の技術向上が注目されてきました。しかし、その客観的な評価基準というものは明確には有りませんでした。表題にもありますADRは、欧米で最も用いられている評価基準で、本学会では日本での算出方法について議論されていました。ADRというものは、内視鏡医のAdenoma(癌になりやすい良性腫)発見率です。ADRが高い程、内視鏡医の技術が高いとされています。当院では、ADRを算出し40%以上を維持しております。(大腸内視鏡検査全例に対するAdenoma発見率で算出※検査目的、年齢にばらつきがあるためバイアスを含んだ結果であります。40%は高い水準と捉えられております。)今後もADR値を算出し自分自身を客観的に評価し、その向上に努めたいと思います。本学会でエンドカフという内視鏡の先端につけるカバーがADR向上に有用というデータがありました。当院でもエンドカフを導入しており今後も活用していきたいと思っております。

 

※潰瘍性大腸炎治療の現状

 

潰瘍性大腸炎(以下UC)は患者さんのQOLを非常に下げ、内視鏡医としても、何とかよくしてあげたい病気の一つです。治癒する道筋として、「粘膜治癒」が最も大事でそれに向けて治療を行います。

UCの第一選択薬である、5-ASA(アサコール、リアルダ)は、活動期のUC患者様には一気に高濃度で服用してもらう事が治療成績を有意に上げることが発表されていました。薬の粘膜内濃度が効率よく上昇するというデータもでており、エビデンスがはっきり示されておりました。1日1回で服用するのは大変ですが、積極的に1日1回投与を促していきたいと思います。

ステロイド治療は、上皮再生を妨げますが、強い炎症、活動期には有用な薬剤です。ただし、長期にわたる使用は様々な合併症を引き起こしますので漫然と使用することは避けなければなりません。

バイオ治療、抗体製材(レミケード、ヒュミラ、シンポニー)はアサコール不適応患者様には非常に有用な治療薬であります。しかし、癌の既往のある方には選択できず、また、薬剤使用期間に明確なガイドラインが制定されておりません。有効な治療ではありますが、私は慎重に使用を判断していきたいと考えております。

その他、免疫抑制剤等も選択薬として有りますが、外来で投与するにはリスクが伴います。外来でできる治療を出来るところまで施したい、この様に考えております。

 

※新しい腸内洗浄薬~患者様にやさしい大腸内視鏡検査を目指して~

 

大腸内視鏡検査の前処置として必要なのが、腸内洗浄です。この腸内洗浄は大量の洗浄薬を服用しなければならなく、大変苦しい、辛いと感じる方が多いです。

従来の薬剤は1.5ℓ~2ℓ近くを服用しなければなりませんでした。今回の新薬は全量で300mlの服用で下剤可能となりました。また、味も飲みやすいようです。

当院でも導入していく予定です。関連ホームページはこちらhttp://www.picoprep.jp/howto/

今後も画期的な、患者様に優しい腸内洗浄薬の開発を望みます。

 

学会で得たものを実際の臨床に反映していきたいと考え、信頼される最先端のクリニックにして行ける様、日々研鑽を積んでいく所存です。

 

湘南藤沢おぬき消化器クリニック

院長 小貫 建一郎

作成協力者

臨床検査技師 小貫 章子

2017.05.22

第39回日本消化器内視鏡学会総会 その2

※新技術コールドポリペクトミー(焼かないでポリープを切除する)とクリーンコロン(腸内のポリープを全て取り除く)について

 

約一年前より臨床の場でも導入されるようになったコールドポリペクトミーという技術は、最近では新聞などのメディアに取り上げられる程患者様にも身近なものとなりました。

当院でも昨年から取り入れております。ポリープを治療する上で術者が最も気を付けなければならない合併症は、切除後の後出血です。従来の焼切る方法は、どうしても後出血の確率を上げてしまいます。このコールドポリペクトミーという方法は、従来の方法に比べ後出血の確率が限りなくゼロに近いという結果が本学会でも発表されておりました。また、切除を行うまでの工程が少ない事で短時間でポリープ切除可能となり、腸内のポリープを1回の検査中に全て切除することを容易にしました。この、大腸内のポリープを全て取りきるということをクリーンコロンと呼びますが、このクリーンコロンは大きくその後の再発、発がん率を下げるという結果が出ております。有用な技術であることは言うまでもないですが、欠点があることも論じられております。従来の方法に比べ、よりマージンを取って切除することが難しく、腫瘤の一部を取り切れない事がありこの点は非常に問題視されております。そこで今回の学会でも、コールドポリペクトミーを施行する基準について激しく議論されておりました。基本的には10ミリ以下のポリープで、良性腫と内視鏡所見で検査医が診断したもののみ施行するべきとの考えが多くみられました。私自身も、上記と同じ認識を持っており癌が疑われるポリープには絶対にコールドポリペクトミーを施行しませんし、大きさのボーダーラインとして7ミリ以下としております。この新技術は、大変画期的ではありますが、発展途上中の技術でもあります。エビデンスに基づいたガイドライン制定が必要であり、術者は治療を選択する際に慎重でなければならないと感じております。

2017.05.22

第39回日本消化器内視鏡学会総会に参加してきました。その1

第39回 日本消化器内視鏡学会総会に参加してきました。

こんにちは。5月といえば、内視鏡学会の時期です。今年も参加してまいりました。

内視鏡分野は、急速に成長をしており1年間でまた随分と研究が進んだという印象を受けました。とりわけ、この消化器内視鏡学会は最先端の医療や技術を吸収できる場であります。

専門クリニックとして、患者様にとって何が大切か?

様々答えはありますが、「新しい、先端の医療を提供する事」これは上位に位置すると考えております。内視鏡専門クリニックである以上、常に医療をアップデートしてゆきたい。そのように考えております。

さて、今回の総会で話題となったお話しをご紹介させていただきたいと思います。

「胃がん検査はX線ではダメな時代。内視鏡での胃がん検診が重要であり、内視鏡医の検診レベルの向上が今後の課題。」

胃がん検診を受ける際、現在はまだまだ胃バリウム検査を行う施設が多いと思われます。数年前から、胃バリウム検査と内視鏡検査の検診の有用性については検討を重ねてきました。今回の学会で、内視鏡検査が胃バリウ検査に比べ、胃がん発見率が有意な差をもって高いということがはっきりとデータで示されておりました。つまり、胃バリウム検査では内視鏡検査に比べ、どうしても見落としが発生してしまうということです。また近年では胃バリウム検査の結果を読影できない医師が増えていることも問題となっているようです。

我々、医師が強く皆様に訴えなくてはならないのは、胃バリウム検査では不十分であること、胃がんの検診には内視鏡検査を受けるべきであることだと今回改めて感じました。

藤沢市でも、まだまだ精度管理の観点から、内視鏡による胃がん検診の実施は難しい様です。そのため、個人の心掛けが重要となってきます。

また、小さな分かりにくい胃病変を内視鏡で発見できる様、医師に要求されるガイドラインも整いつつあります。当院の機械はNBIという画期的なシステムを搭載しています。NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)とは、2つの短い波長の光(波長:415nm, 540nm)を粘膜にあてることで粘膜の微細な表面構造や毛細血管をくっきりと写し出すという技術です。がんでは周囲の粘膜とは表面の構造、毛細血管が違っているのでNBIを使うことにより「がん」が浮かび上がって見えてきます。つまりNBIシステムによりこれまで通常の観察で見逃されていたような小さな咽頭、喉頭がん・食道がん・胃がん・大腸がんも見つけることが可能となりました。

さらに今回の学会においてLCI(Linked Color Imaging)という機能を搭載した内視鏡の機械が話題になっておりました。LCIとは、2種類のレーザー光による病変観察が可能な内視鏡システムの画像処理機能です。「LCI」は、「白色光用レーザー」で画面の明るさを保ちながら、重ねて照射される「狭帯域光観察用レーザー」で粘膜内の血液のコントラストを高めた画像に対し、赤色領域の色分離が良くなる画像処理を行うものです。消化管の正常な粘膜、萎縮粘膜、発赤などを診断するうえで重要になる粘膜の色は、赤色領域に集中しています。「LCI」は、これらの粘膜色に近い色の彩度差・色相差を拡張する画像処理を行うことで、粘膜のわずかな色の違いを強調して、炎症の診断をサポートします。より分かりにくい病変(特に表在癌)をはっきりと映し出す、NBI同等の優れたシステムです。内視鏡による胃がん検診において内視鏡医の技術向上にも大きな役割を果たすと考えます。今後当院においても、導入することを検討したいと考えております。また、当院でも導入している細径経鼻内視鏡ですが、従来の胃カメラに比べかなり細いにも関わらず、技術の向上により画質が極めてよいとされています。また従来の胃カメラに比べ動きが軽やかでしなやかでもありますので、胃内の観察が隅々までできるという特徴があります。その様な万能な経鼻内視鏡でも検査医の検査の仕方で大きく違ってきます。

今回の学会でも、胃角部後壁、噴門部、体部大弯は最も見落としが発生しやすい部位というデータが大規模研究の結果出ておりました。これは内視鏡医であれば、周知の事とは思いますが、私も今以上にその点に注意ししっかりと観察、診断をさせていただきます。

2017.03.17

胃カメラの空きができました。胃カメラをご希望の方はご連絡お待ちしております。

2017.02.27

午後診療開始時刻の変更について(2017年4月~)

2017年4月より、検査件数増加に伴い午後の診療開始時刻を変更いたします。

15:30~18:30 → 16:00~18:30

上記の様に変更になります。尚、受付開始時刻は15:45となります。

ご迷惑おかけいたしますが、宜しくお願いします。

湘南藤沢おぬき消化器クリニック

院長 小貫 建一郎

2016.12.01

内視鏡専門サイトを公開いたしました。

よろしくお願いします。

2016.10.16

胃カメラを受けられた患者様の声

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藤沢・茅ヶ崎・鎌倉内視鏡NAVI TEL:0466-24-1371 診療時間 【平日】 09:00~12:00 16:00~18:30【土曜日】 09:00~12:00 16:00~17:30
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